百人が一杯飲む酒より、一人が百杯飲みたくなる酒
やわらかな愛情に包まれる幸せの味「瀧自慢」

伊賀忍者で有名な三重県伊賀地方は、布引山地や笠置山地に囲まれた寒暖の差が大きい盆地であり、また木津川上流域に当たる名水の地でもあることから良質米の生産地としても名高く、酒造業も早くから発達してきました。
瀧自慢酒造は伊賀地方南部、奈良県に接する名張市に位置し、室生・赤目・青山国定公園に指定される景勝地・赤目四十八滝のすぐ近くにあります。酒名もこの名瀑に因むもので、蔵のすぐ脇を滝から流れ出た滝川が流れており、オオサンショウウオの生息地として知られた清流の伏流水が銘酒「瀧自慢」の源となります。

この酒の特長と言えば、何といっても超軟水の仕込み水由来の舌触りのやわらかさにある気がします。その味わいは優艶な伊賀美人を思わせるはんなりとした印象。
伊賀盆地で契約栽培された酒米と赤目四十八滝の伏流水、そして妥協を許さない酒造りと徹底した低温貯蔵管理により、あたかも清らかな伊賀の風土を映し込んだような、キメ細やかで優しい愛情に溢れた酒が出来上がります。
「百人の飲み手が一杯だけ飲んでくれる酒よりも、一人が百杯でも飲みたくなるような、知らず知らずのうちに盃が進む酒」を思い描けば、
やわらかな包容力を持つ「瀧自慢」という酒に辿りつくような気がします。