～たましひの　たまゆらゆるむ　宙狐かな～
飲むほどに幸運のきざしを感じる酒　「宙狐（ちゅうこ）」

酒名は岡山県地方に伝わる狐火伝説に因むもので、岡山や鳥取では狐火のことを「宙狐（ちゅうこ）」と呼び、豊作や良いことが起こる前兆と言われてきました。
そんな縁起の良い名前のお酒を醸すのは、剣豪・宮本武蔵生誕の地、岡山県美作市（旧英田郡大原町）にある田中酒造場という小さな酒蔵の蔵元兼杜氏、田中宏幸さん。明治18年（1885年）の創業でおよそ130年の歴史がある蔵で、大阪と鳥取を最短で結ぶ第三セクター鉄道・智頭急行の主要駅、大原駅から歩いて程なく、因幡街道沿いに佇む明治初期からの蔵の建物が見えてきます。
主力銘柄は「武蔵の里」といい、山廃仕込みを主体とした熟成タイプの酒質を得意としてきましたが、平成22醸造年度（22BY）からは新たに「宙狐」を投入して生原酒やおりがらみなどフレッシュな味わいのお酒にも力を発揮し始めるとともに、これまでの山廃仕込みにも磨きをかけ、徐々に注目度がアップしています。
山廃酛と速醸酛の二刀流で岡山の銘酒ブランドとして名乗りを上げ始めた「宙狐」、要注目のお酒です。